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船橋整骨院BLOG
- 「運動・使うと痛みが和らぐのはなぜ?」
- 2025/08/18
良く質問されることの中に「運動・使うと痛みが和らぐのはなぜ?」です。
全ての痛みがそうなるわけではないのですが、私も感じたことはあります。
もちろん逆もあります。使っていることにより余計に痛みが増えることもおります。
今回はこの使ったり運動したりすることにより痛みが軽減することについて、一部をお伝えしたいと思います。なぜ一部かと申しますと完全に解明されていない部分や、非常に難しく分からない部分もあるのでわかりやすい部分だけお伝えします。
医学的にはこの現象を「運動誘発性の痛み抑制」というものです。この現象は、身体の内面にある痛みをコントロールするシステム(内因性疼痛調節系)がかかわっています。
この痛みをコントロールするシステムには、神経系と筋肉系があります。
神経系は、運動をすることで脳の快感を司る部分が刺激される事により活性化され、脳の免疫細胞であるミクログリアの活動が活発になるようです。
筋肉系は、運動することにより筋肉から様々な物質が出ますが、特に「マイオカイン」という物質が抗炎症作用や神経に影響を与え、運動誘発性の痛みの抑制に関連していることが確認されています。
また、筋肉量が多くなる事によりマイオカインの分泌量も多くなり、疼痛を軽減させる作用も多くなると考えられています。
このマイオカインは疼痛を軽減させるだけでなく、脂肪を分解しエネルギーに変えやすくしたり、免疫強化や骨も強くしたりする作用もあります。また、内臓系にも良い効果をもたらすようです。
運動にはいろいろな良い効果をもたらすことはご存じかと思いますが、知れば知るほど運動の重要性が着目されます。
運動誘発性の痛みの抑制に関連しているもので、ランナーズハイという言葉は聞いたことがあるかと思いますが、今までの研究ではエンドルフィンという物質が関係していると言われておりましたが、最近の研究では内因性のカンナビノイドという物質が関係しているという報告がございます。
単純にカンナビノイドと聞くとご存じの方もいるかとは思いますが、大麻草の成分で合成することも可能ですが、日本ではまだ使用できません。
カンナビノイドの作用は、他にも抗不安作用と鎮痛作用、気分にポジティブにすることもあるようで、運動を20分継続する必要があるようです。
内因性のカンナビノイドをより効果的に増量させる運動は、ランニングとサイクリングと報告されております。
ちょっと長くなりましたが、運動をすることにより多くの良い効果が得られるということです。ですが、疲労状態の身体にさらに運動をすることにより痛みや怪我につながる事も多くございますので、運動とケアをうまく行うことをおススメ致します。
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