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船橋整骨院BLOG

筋肉についての間違った認識について
2025/07/29
今回は「筋肉」についてお伝えできればと思います。

解剖学の授業で解剖の先生が「筋線維は変わらないよ」「筋線維は増えないよ」といわれていたのでその時は、では何で筋肉トレーニングにより太くなるんだろうと思ったのが筋肉の勉強中、気になっていたのが思い出されます。

昔は、この考え方が定説だったようですが、現在様々な研究も行われ筋線維も増えると考えられているようです。また、筋線維量と筋肥大では違うので筋肉が大きくなったからといって、筋線維が増えているということではないようです。


私が仕事中、または私生活中でちょっと間違った解釈をされている方が多いと思う事が何点かありました。今回は大きな間違いを少し訂正していければと思っております。


①脂肪が筋肉に変わる・・・脂肪が筋線維に変わる事はありません。素材的にも筋肉はタンパク質で、脂肪は脂質です。


②トレーニング方法により筋肉の質は大きく変わる・・・大きな間違いではないのですが、個々の筋肉の質(ここでは、速筋・遅筋)は生まれもったものが大きな要因。

速筋のパーセンテージが多い方がいくら長距離のトレーニングをしても、極端に良いタイムを出すことはできません。

遅筋は赤く見え、ミオグロビンというタンパク質が多くスピードは遅いが疲れにくいのが特徴です。よく例えられるのが、マグロのようにずっと泳いでいないといけない魚は赤身ですよね。

速筋は白く見え早く収縮することができ大きな力を出すことができますが、収縮を保ちにくく疲れやすいのが特徴です。

速筋はトレーニング方法によっては、持久力を持った速筋になる事はあります。


③プロテインを飲んでいれば筋肉がつく・・・プロテインを飲んでも何もしなければ筋肉はつきません。筋肉トレーニングをすることにより、より筋肉がつきやすくなるということです。

0のトレーニングに5掛けても0ですが、1のトレーニングをすればそのトレーニングプラスプロテイン分の相乗効果が得られるのでより増えていきます。プロテイン(タンパク質)は身体に良い栄養素なので、プロテインを飲むことは意味のないことではありませんが、飲んでいるだけで筋肉が増量することはありません。楽な筋トレはございません。

プロテインの話ですが、プロテインは胃と小腸で分解されアミノ酸に変わり血中に取り込まれます。

アミノ酸をそのまま飲んだ方が体内に取り込まれるスピードが速い為、アミノ酸を選んで飲んでいる方もおられますが、商品になっているアミノ酸にはBCAAとEAAがあります。

街中で売られているアミノ酸の中にBCAAと書いてある商品があると思いますが、BCAAだけですと筋肉になりやすい成分が入っていない為、食物などで別にタンパク質を取らないといけません。

BCAAは、体内にアミノ酸を取り込む際の指示役になるアミノ酸なので筋肉の材料になるアミノ酸を摂取したいということであれば、EAAと書いてある商品を選んでいただいた方が良いかと思います。

EAAは、指示役も材料も入っており良い商品ですが、粉で売っているものはちょっと臭いです。


④高齢になると筋肉はつかない・・・確かにご高齢になると2・30代のように筋肉は肥大しません。ですが筋肉のご高齢の方が筋肉のトレーニングをすると、神経系の要因を高めます。

同じ筋肉量でもより発揮できるようになります。例えですが、30%40%しか使えていなかった筋肉が50%60%使えるようになることです。よって運動能力も上がります。


⑤ジムでトレーニングをしている方によくある毎日同じ筋トレのメニュー・・・筋肉は回復するときに筋肉が成長していくので休息(回復)の時間を作ってあげた方が効果的に筋肥大していきます。疲労状態でさらにトレーニングすると痛みの原因になります。


⑥サポート器具で回数を稼いでも筋肥大には至らない・・・どのレベルで筋肉の増量をされたいかによって変わってしまうので無意味ということではありませんが、回数を稼いでもその分の筋肥大は見込めません。

健康な成人男性が運動能力を上げたい、筋肥大を目的にトレーニングする場合サポート器具で回数を稼いだとしても大きな筋肥大にはつながりません。

とりあえず筋肉を大きく肥大させたいという方は、鍛えたい筋肉の最大出力重量の60~70%の重量で回数を多くした方が良いです。

一瞬のパワーを求める方は、最大出力重量をいかに多く上げられるか、そしてさらに1kgでも多く上げられるかを求め脳の興奮刺激もいかに高められるかも重要なポイントになります。


筋肉トレーニングは正直過酷で地味だと思います。ムキムキの方が鏡の前で自分の姿をまじまじと見ていると、ナルシストだなと思ってしまう反面きついトレーニングされたんだろうなとも思ってしまいます。

ここまで努力をしたという自信にもなるみたいなので、その自信だけでも運動のパフォーマンス向上にはなります。

筋トレはその方の状況に合わせてやるのが良いかと思いますので、仕入れた情報をそのまま行動してしまうと怪我ににつながりますので気を付けてトレーニングして下さい。

最近は、トレーナーの方がいないジムも増えて来ているので、初心者の方は専門の方に相談されると良いかと思います。

また、初心者な方は恐らく3ヶ月4か月は筋肥大してこないかと思います。上記しましたが、筋肥大よりも先に神経系の興奮が先に鍛えられていきますのですぐには結果が出ずらいですが、ベースはできてきますので諦めずに頑張って下さい。

筋トレにおいて「継続は力なり」はその言葉通りかえってきます。無理なメニューには気を付けて下さい。


当院では筋肉をベースにした考え方も多く取り入れております。極論ですが、柔らかい質のよい筋肉を多くもっていれば慢性痛にはならないと考えております。是非そこを目指していきましょう。