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船橋整骨院BLOG
- オーバーユースによるテニス肘
- 2024/10/09
今回は、肘の痛みの中でも多くご来院頂く「テニス肘」についてお伝えしてしてゆきたいと思います。
テニス肘の正式な傷病名は「上腕骨外側上顆炎」です。テニス肘は別名になります。
別名あるように、テニスプレーヤーの3~5割の人が経験したことがあると言われておりますが、お仕事や家事などで手をよく使う方にも多くみられます。
軽度の場合、手を使う作業を減らしてもううことで痛みが軽減、回復することも多いかと思いますが、お仕事や部活などの手を休めることが難しい方は、長引いてしまう事も多くあり、サポーターなどで痛みをしのいでいる方もいらっしゃいます。
悪化すればするほど、長引いてしまうケースもあるため、早期の治療とケアをお勧め致します。
軽度の場合でもご来院して頂いた方が良いと思いますが、ご来院のタイミングとしましては、普段できていたことが痛みにより出来なくなってしまうようであれば、早めにご来院をお願い致します。
その状態までになってしまうと、今まで通りの生活習慣を変えられない限り痛みが自然に軽減していくことは難しいと思われます。
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①テニス肘(上腕骨外側上顆炎:じょうわんこつがいそくじょうかえん)とは
②テニス肘の症状は?
③テニス肘はなぜなる?
④テニス肘の予防
⑤テニス肘の検査
⑥テニス肘の治療法
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①テニス肘「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」とは
テニス肘とは、手を使う動作を行った時、肘の外側から前腕(肘から手首まで)にかけて痛みが出る傷病です。正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」という肘の傷病名です。
テニスを良くする方たちに多い症状であることから、通称「テニス肘(テニスエルボー)」と呼ばれております。実際にはスポーツ以外の仕事や日常の作業が原因で発症する方も少なくありません。
症状が進行すると字を書く時にも痛みを伴うこともあり、日常生活にも大きな支障をきたすようになります。
②テニス肘の症状は?
テニス肘は、通常、何もしていない時にはあまり痛みがなく、荷物を持つ時や、雑巾やタオルをしぼる時、指を伸ばそうとする動作で、肘の外側(立位の状態で手のひらを開き親指を外側にした状態)に痛みが出ます。物を握ろうとした時のも痛みが出ますので、痛みにより握力が落ちます。
症状の出方には個人差があり、急に強い痛みが出る場合もありますが、じわじわと痛みが強くなることもあります。
腕は、日頃良く使う部分だけに一度発症するとなかなか治りにくく、症状が進行してしまうと安静にしていても肘にジンジンとした痛みが続くようになります。睡眠時にも痛みやおもだるさで、睡眠の質が落ちる方もおられます。
③テニス肘はなぜなる?
指や手首を動かす筋肉(短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋、総指伸筋など)が肘の上腕骨外側上顆といわれる部分に付着しており、手をより多く使われるスポーツやお仕事・家事などをすることにより、筋肉の付着部に炎症が起きたものがテニス肘です。
「腱鞘炎?」とご質問される方もおりますが、腱鞘は手首部分にしかない為、手首以外で起こる腱の炎症は腱炎となります。;例)肩=肩腱板腱炎など
野球肘・ゴルフ肘もお耳にしたことがある方も多いかと思いますが、野球肘は内側上顆部分で起こるものなので手の使い方がちょっと違うとなってしまう傷病です。
テニスをしていて内側に痛みが出た場合は野球肘・ゴルフ肘といわれます。
テニス肘は、若年層に発症することは少なく、30~50代以降になると発症が多くなります。これは、年齢が上がるにつれ、少しずつ腕の筋力が低下することや、肘の腱の強度も落ちてくることが原因と考えられております。
また、同じ作業の積み重ねも20代と50代では大きな違いがあります。
特別なスポーツや職業などのはっきりした原因がなく、徐々に痛みが現れてくることが多く、突然、テニスや仕事が痛みで出来なくなることは少ないかと思います。
また、テニス肘は性別に関係ありませんが、女性の方が多いように思います。筋力が弱いことや、家事などで腕を使う動作が多いことから、中高年の主婦の方に多くみられるように思います。
④テニス肘の予防
テニス肘の予防は、手を使い過ぎないということが一番だと思いますが、「はい、使いません」とお答えになれる方はほぼいないかと思います。
使い方は、控えて頂きたいのですが、ケアをすることにより、発症予防や症状の改善に効果的です。違和感を感じている方、すでに痛みとなっておられる方は、日頃から行うように心がけましょう。
①肩や腕のストレッチ
前腕部だけのストレッチだけではなく、肩回りのストレッチもしっかりやって下さい。肩が痛くて肩をかばって腕を使っていたところ、それをきっかけに肘に痛みが出て来てしまった方もおられます。
ストレッチと運動を間違えずに行って下さい。
②筋力トレーニング
症状が長引き、慢性化した場合のテニス肘は、筋力を強化するトレーニングも有効です。
軽めのダンベル(重さ1㎏程度)やチューブを使い、手首の関節の曲げ伸ばし運動を行います。
痛みや熱感などのある時は、症状が悪化する恐れがあるため、行うのは止めましょう。筋肉トレーニングは慢性化してしまった方にだけ適応になります。
痛みが強い時はやらないで下さい。
③サポーターまたはテーピング(肘、手首)
テニス肘のサポーターはちょっと特徴的で、肘全体を覆う筒状のものではなく、痛む場所に衝撃を直接与えないように、肘より手首側に4~5㎝のところに巻き付けるようなものになります。そこでいったん衝撃を吸収することができるサポーターです。
少し大きめのスポーツ店などには置いてあるかと思います。
④アイシング(冷却)または患部の温め
テニス肘の急性期は、熱感を持っていることが多いので、氷水で患部を冷やす事をお勧め致します。よく当院のブログ等でも載せておりますが、シップはアイシングではありませんので気を付けて下さい。痛みが数週間または数ヶ月に及び、慢性化してしまった場合には、温めるようにして下さい。
夏場の冷房や冬場の寒い時の防寒はしっかりと行って下さい。良く聞く「冷え」はアイシングとは違いますので、痛いところを冷風で冷やすのは逆効果になる事も多いのでやめましょう。
⑤テニス肘の検査
テニス肘の診断には、痛み誘発させる3つの検査が行われます。これらは徒手検査法といわれるもので、レントゲンやMRIなどの画像診断ではございません。いずれのテストでも肘の外側から前腕にかけての痛みがある場合には、テニス肘と診断されます
Thomsenテスト(トムセンテスト)
患側の腕を台において肘を伸ばし、手首を上に反らした状態から、屈曲方向(下方向)に力を加えた時、肘の外側に痛みが出るかを調べる。
※中指骨に力えお加えて痛みが出た場合、短橈側手根伸筋が影響しているといわれております。
chairテスト(チェアテスト)
椅子を持ち上げた時に肘の外側に痛みが出るかを調べる。
中指伸展テスト
患者さんは手を開き、中指を下方に押し、抵抗してもらった時に、外側に痛みが出るかを調べる。
※総指伸筋の影響があるといられております。
状態のあまり良くない方は、全てのテストで痛みが誘発されるかと思います。
レントゲンによる検査もございますが、テニス肘は腱の炎症であるため、レントゲン検査を行っても通常、骨には異常が見られることはありません。
レントゲン検査は骨折など他の疾患との判別に役立ちます。
また、長期間炎症が続いたりしていると、腱に石灰沈着を起こすこともある為、レントゲンによる石灰沈着の有無を確認するのは有効かと思います。
⑥テニス肘の治療法
急性期には熱感を伴っている場合も多い為、幹部のアイシングをした後、上記しました橈側手根屈筋や総指伸筋に緊張をとる為、電気療法や超音波療法また手技療法などを行い、患部の炎症とその関係している筋肉を和らげていくことにより痛みは軽減してまいります。
使わないことが一番ですが、そうもいかない患者様は、サポーターなどをうまく使って頂き、悪化しないようにして下さい。使い方の多い患者様は慢性化することも多い疾患なので、使い方、サポーター、治療を続けて行くことによりテニス肘は良くなります。
テニス肘はオーバーユースによる痛みなので、一旦治ったとしても、痛めた時と同じような使い方をした場合、またテニス肘になる事もあるので、使い方には気を付けて下さい。
八千代にある接骨院です。八千代市の患者様がやはり多いですが習志野市や千葉市花見川区在住の方もお待ちしております。
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