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船橋整骨院BLOG

腰部脊柱管狭窄症についての質問
2024/09/04
今回は、50歳以降の高齢者に多くみられる「脊柱管狭窄症」についてお伝えしてゆきたいと思います。

患者様からの多くありました、ご質問をピックアップしてお伝えしたいと思います。

私の感覚では、70歳以降の方が整形外科等でレントゲンやMRIなどの検査により「脊柱管狭窄症」と診断されました、と聞くことが多いかと思います。

もう治らないのですか?とご心配される方もおりますが、画像での脊柱管狭窄症は変化を起こすことはできないかもしれませが、痛みやしびれ、脚への痛み、間欠性跛行などの症状は変化を起こすことは可能です。


当院に脊柱管狭窄症でご来院して頂いた患者様の中で一番状態も悪く、ドクターからは「手術しかないよ」と宣告されていた方なのですが、ご本人さんは手術は絶対にしないお考えの方でした。

75歳 男性 腰痛 下肢の痛み 痺れ 間欠性跛行 3分以上立位不能

問診をした結果、このような症状でしたので流石に手術しかないだろうなと思いましたが、ご本人さんの意思も硬く手術しない方法で痛みをとることに決まりました。

当院での少し長めのコースで約3ヶ月、やはり思うような結果は出ませんでしたので再度患者様と施術の進め方を決めました。

4ヶ月目ぐらいから極端な変化は出ませんが、来院当初の痛みの出方のに変化が見られたようで、そのまま、施術を続けていき6っヶ月目で歩行の距離や立位での時間が伸びたこともあり、私の中でももう少し大きな変化の期待がもてました。

12ケ月経過したころには、まだ、週2でお仕事に行かれておりましたので、その通勤スタイルが大きく変化し患者様も希望を持たれておりました。

18ヶ月経過した時には、1番したいと常におっしゃっておりましたゴルフにも行けるようになり、大変喜んでおられたのを記憶しております。

今回、お伝えした患者様の凄いところは大きな変化のない3ヶ月間通院をして頂いたことだと思います。


全ての方がこの方のように良い方向になるとは申し上げられません。ほんの一例です。

上記の方のように、本当に手術をしたくない方は、違う方法で痛みを抑えていくしかないので、何かしらの施術はしていかないといけません。

身体の痛みの場合、画像診断だけが全てではないのでご自身のお考えに合う施術をご検討下さい。


前置きが長くなりましたが、当院で「脊柱管狭窄症」についてのご質問にお答えしていきます。

  • ①脊柱管狭窄症ってどんな状態?
  • ②脊柱管狭窄症の原因は?
  • ③脊柱管狭窄症の症状とは?
  • ④脊柱管狭窄症で手術を検討する状態は?
  • ⑤脊柱管狭窄症で、手術以外の治療にはどのようなものがありますか?
  • ⑥脊柱管狭窄症で、手術しないで、治るものなのでしょうか?
  • ⑦腰椎すべり症と腰部脊柱管狭窄症の違いはなんですか?
  • ⑧脊柱管狭窄症にリハビリは有効?


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  • ①脊柱管狭窄症ってどんな状態?

脊髄神経はげ存じたとは思いますが、脳から続く神経の束で、この脊髄神経を通るトンネルを脊柱管と呼びます。脊柱管狭窄症とは、骨や靭帯の肥厚、椎間板の突出などで、脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫され、腰の痛みや脚のしびれなどの症状を起こすものです。

加齢により骨や靭帯などに変化が起こることにより、脊髄の通るトンネルが狭くなり、神経を圧迫している状態です。70代以降の高齢者に多くみられます。長い時間歩くと痛みやしびれがひどくなり、しばらく休むとまた歩けるようになる、「間欠跛行(かんけつはこう)」が典型的な症状です。

ショッピングカートなどを押していると、いつもより長い時間歩けるという方が多いです。



  • ②脊柱管狭窄症の原因は?

加齢による骨や靭帯などの変化、変形によって起こるほか、すべり症や椎間板ヘルニアなどの傷病に続いて発症することもあります。

加齢による変化、変形を防ぐのは難しいですが、日ごろから運動を心がけ、筋力をつけておくことや、労働、姿勢の悪さなどによる背骨への負担を減らすように心掛けておくことが大切です。


  • ③脊柱管狭窄症の症状とは?

脊柱管狭窄症の症状と同じような症状を出す傷病も多くあり判別が難しいのですが、特徴的なのは、「間欠性跛行」(かんけつせいはこう)で、立っている時や歩行時の臀部痛や下肢痛です。多くの場合、歩くことで疼痛が出現し、一定時間の休息で再び歩くことができるような状態です。脊柱管狭窄症の状態が悪くなると歩行できる距離も短くなる傾向にあります。

間欠性跛行のでる疾患として、末梢動脈疾患があります。数年前までは、「閉塞性動脈硬化症」あるいは「下肢慢性動脈閉塞症」と言われていました。

同じような症状が出てきますが違いとしては、末梢動脈疾患の場合、立ち止まるだけで症状が改善するのに対して、脊柱管狭窄症の場合、前屈みになるなどの姿勢を変える必要があるという違いがあります。


  • ④脊柱管狭窄症で手術を検討
  •  決断する状態は?


時々、手術にあまり抵抗がないのか手術をメインにお考えになられる方もおりますが、手技的な施術を2~3ヶ月続けていても、まったく変化がなかったり徐々に悪化し、痛みで長く歩くことができなかったり、日常生活に支障をきたすような症状、また、筋力低下が強く起こった場合は検討しても良いかと思います。

痛みに強い方で、排尿障害(尿漏れや尿の排出困難)、排便障害を起こすような状態であれば、早急に手術をした方が良いと思われます。神経がダメージを受けて、手術に成功しても元に戻らなくなることがあります。


  • ⑤脊柱管狭窄症で、手術以外の治療には
  •  どのようなものがありますか?

整形外科の先生がたは、薬物療法(消炎鎮痛剤・血行改善薬)、腰部固定具、注射等のブロック療法、運動療法などがあげられると思います。

当院で施術する場合、電気療法、手技療法、超音波などを使い狭窄部周辺の環境を整えたり、炎症を抑えたりしていきます。

整形外科の先生がたが行う手術以外の治療は、狭窄部を広げるものではなく、薬物や固定具を使い炎症を抑えていくものです。

整骨院・接骨院での施術も、やり方は様々ではございますが、狭窄部の炎症を抑える施術、狭窄部以外の筋肉等の軟部組織の状態をよくすることにより痛みの軽減つながる事も多くございます。

手術のご決断は十分に、ご検討下さい。



  • ⑥脊柱管狭窄症で、手術しないで
  •  治るものなのでしょうか?

画像状の、脊柱管が狭くなった状態は、骨や靭帯の肥厚、変形なので、放っておいても広がることはありません。長い時間が経過すると、それだけ狭窄が強くなる可能性が高いです。

しかし、痛みの程度は狭窄の程度と必ずしも一致しないので、症状については手術以外でも軽減を見込むことは可能です。

実際に、「腰部脊柱管狭窄症と診断されているんだけど」といわれながら、ゴルフなどの運動、腰部に負担の掛かりそうな趣味をやられている方も多くいらっしゃいます。「もう何年前から言われているんだよ」などとおっしゃられる方も少なくありません。

私も含め、整骨院・接骨院で腰部脊柱管狭窄症の方を施術するのは、腰部脊柱管狭窄症と診断を受けられた方でも、手術なしで改善されている方を多くみているからだと思います。

何もせずに良くなられる方々は、当院のような場所にいらっしゃらないので多くのお話を聞いたわけではございませんが、ご自身で運動や生活習慣の見直しをしたら良くなったとおっしゃる方はおりました。


  • ⑦腰椎すべり症と腰部脊柱管狭窄症の
  •  違いはなんですか?


脊柱管狭窄症とは、何らかの原因で脊柱管が狭くなることをいいます。

腰椎すべり症は、腰椎が前方にすべる(ずれる)ことにより、腰椎の中にある脊柱管が狭くなってしまうので、結果、脊柱管狭窄症ということになります。

イメージ的には、球技(脊柱管狭窄症)→野球(腰椎ヘルニア)、サッカー(腰椎すべり症)のようなイメージです。


  • ⑧脊柱管狭窄症にリハビリは有効?

画像状の狭窄部分を広げる有効なリハビリはありません。

ですが、上記したように、画像状の狭窄と症状が一致しないことも多くあります。脊柱管狭窄症の方は、前かがみになると腰椎の構造上脊柱管が広くなることがおおくあり症状が楽になる方もいらっしゃいます。逆に、腰を反らすと脊柱管は狭くなり症状は強くなります。

脊柱管狭窄症の方は、痛み軽減の為に前屈みで生活してしまい、単純に背部から腰部、臀部の筋肉が緊張してしまう為、狭窄症とは別の痛みを出される方も少なくありません。

脊柱管狭窄症の方の多くは、股関節の柔軟性を失われていることが多く、股関節の柔軟性の改善をしてあげるだけで症状が軽減される方もおりますので、
リハビリは無効ではないです。

全ての方に効くリハビリはないので、状態を診させて頂いてその方にあったリハビリを選択していく方法が一番良いかと思います。


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今まで多くの脊柱管狭窄症の方を診させて頂きましたが、通院されることにより多くの患者様が痛みの軽減をしていますので、手術をあまりお考えで無い方、基本的にはやりたくない方、もしくは手術を考えている方も含め一度通院してみて下さい。

脊柱管狭窄症の方は、1~2週間で痛み軽減にはなりませんが、根気よく通院して頂けれは何らかの変化は見られるかと思います。

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