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船橋整骨院BLOG
- ぎっくり腰対策についての12の質問
- 2024/03/02
最近、寒暖差が激しくなっており体調を崩されている方も多くいらっしゃると思います。また、体調だけでなく肩や腰、膝などの筋肉や関節部分にも悪い影響も多々報告されております。テレビ番組のコーナーやネットにも話題に出されたりしております。
今回は、ぎっくり腰についてお伝えしてゆきたいと思います。
ぎっくり腰になった患者様からよく質問されることをお答えしてゆきます。
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①ぎっくり腰って何?
②ぎっくり腰には、なんでなるの?
③ぎっくり腰になったら、寝ていた方が良い?
④ぎっくり腰になったら、マッサージなどはしても良い?
⑤ぎっくり腰になったら、ストレッチをやってもいいの?
⑥ぎっくり腰になったら、運動はしてもいい?
⑦ぎっくり腰になった時、コルセットはつけた方が良いの?
⑧ぎっくり腰になった時の、応急処置は?
⑨ぎっくり腰になった日の夜は、お風呂は入っても良い?
⑩ぎっくり腰になった時のラクな寝方はある?
⑪ぎっくり腰を定期的に繰り返します。ぎっくり腰を予防出来る?
⑫ぎっくり腰になったらどうしたらいいの?
まとめ・・・
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①ぎっくり腰って何?
医学的に「ぎっくり腰」と呼ばれる損傷名はありません。正式には「急性腰痛」「急性腰部捻挫」になります。
ぎっくり腰に定義はなく、急な腰部の痛みと腰部に力が入らないことが多いかと思われます。
腰椎椎間板ヘルニアなどには徒手テスト法(SLRテスト)などがございますが、ぎっくり腰テスト法などはございません。
徐々に痛みが強くなる場合も多く、アッと思ったときはそこまで痛くなくても次の日の朝の起き上がりに痛みが強くなっている場合も多くあります。
イメージ的には、重いものを持った瞬間や転倒した時などと思われておりますが、ぎっくり腰になった方の問診をしていると6~7割ぐらいでちょっとした動きの瞬間、くしゃみなど日頃の生活習慣の中で起こります。
腰部には患者様が思っている以上に大きな負荷が掛かつており、お辞儀などの前屈姿勢だけでも腰への負担は2倍以上掛かる事もあります。
咳が続くことにより肋骨の疲労骨折を起こすことがあるように、咳やくしゃみは胸背部から腰部に強い負荷が掛かります。その瞬間ぎっくり腰になることもあります。
ぎっくり腰は、筋肉や筋筋膜の部分的な損傷の事をいいます。強い痛みに伴い、炎症を起こすこともありますので熱感がでる方もおります。
強い腰痛から一気に痛みが消失する場合、筋肉の損傷ではなく「ルシュカ関節」のずれとの報告もあります。
正確に見分けるのはちょっと困難です。
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②ぎっくり腰には、なんでなるの?
医学的にははっきりしたことは分かってはおりませんが、日頃から腰部に負担をかけている方や慢性的に腰痛を抱えておられる方に多くぎっくり腰になられてしまう方が多いと思います。
ぎっくり腰になる可能性が 0%の方はいないかと思われます。可能性を上げてしまう要因には様々ございます。
内的要因としては、日頃から痛みや状態の悪い方、長い時間座位姿勢が続いてしまう方は、ぎっくり腰になられてしまう可能性が高いかと思います。
外的要因としましては、最近の寒暖差や身体に合わないベッドなどがぎっくり腰になられてしまう可能性を高くしてしまいます。
日頃から運動やストレッチ、筋緊張を減らすケアなどをしている方はぎっくり腰になる可能性は低くなります。
可能性が0%にはならないかと思いますが、ケアや寒暖差対策などはしっかりしておくことをお勧め致します。
③ぎっくり腰になったら、寝ていた方が良い?
ぎっくり腰にも痛みの強弱はあります。また、痛みの感覚に弱い方、強い方様々なので絶対的なものはないのですが、行動の全てに激痛が伴い痛みによるストレスが極端に掛かってしまう方は、痛くない体勢で寝て経過をみるのも良いかと思われます。ただ、全体的な回復過程で良い事ではないので、極端な激痛でなければ、できる範囲の日常生活を過ごしてください。
一回寝てしまうと起き上がるのが大変だからといって、痛いけど長時間椅子で過ごされる方もおりましたが、座位姿勢は腰部に負担が掛かつてしまうので寝て頂いた方が良いかと思われます。
基本的には、普段の日常生活を送ってもらうことが良いと思います。ですが、普段通りの生活パターンでは痛みでしんどい方も多いかと思いますので、普段の3割から4割減ぐらいのイメージで良いかと思います。
ちょっと痛みと相談しながら可能なことから行いましょう。
④ぎっくり腰になったら、マッサージなどはしても良い?
歩行が可能であれば通院して頂いた方が良いかと思います。
接骨院・整骨院で何をするのかは、そこの院の院長もしくは担当施術者になりますので、このブログで整骨院では何をします。とはお答えできませんのでこの質問④に関しましては当院のやり方をお伝えしてまいります。
当院では、強い痛みの場合必ず熱感を確認します。痛い部分、訴えではない部分でも痛めやすい部分には熱感を伴うことが多いので、まず熱感をおさえていきたいのでアイシングなどをしていくことになります。(※コロナ可の時、額や手首で検温していたものでも温度差でます)
極端な痛みの強い患者様には積極的なマッサージは行いません。
アイシングもそうですが、熱感の無い患者様に基本的にアイシングをすることはありません。
当整骨院ではぎっくり腰の患者様だけでなく、全ての患者様に対してマニュアルで施術するのではなく、オーダーメイドで施術を行います。マッサージに関しましては、ご来院の度に若干の変化がある方もおります。マニュアルでは施術はできません。
⑤ぎっくり腰になったら、ストレッチをやってもいいの?
ストレッチにもタイミングがあり、強い痛みを伴いながらのストレッチは行わない方が良いです。ただ、腰部筋肉の活動を止めてしまうと結果的に痛みの軽減が遅くなりますので、早朝時や長時間の同一姿勢直後は筋肉の緊張も強い為ストレッチは行わない方が良いです。
活動後または、入浴後などに強い痛みの出ないところまでのストレッチであれば良いかと思います。
やればやっただけの効果があるかと思うかもしれませんが、やり過ぎて逆効果になってしまう場合もありますので、痛みの強くならない範囲でお願い致します。
⑥ぎっくり腰になったら、運動はしてもいい?
痛みは決してすべてが悪いわけではなく、身体の生理反応である為、痛みが活動の強度を制御してくれる役割もございますので、やらないといけない運動(※接待ゴルフなど)の場合、痛みと相談しながら行って下さい。痛み止めを飲みながらの運動はお勧め致しません。
そうでなければ、ウォーキングを中心に行っていただくのは良いかと思います。
一例ではございますが、翌日どうしても歩行の多くなることが分かっている場所に行かないといけない患者様が痛み止めを持ちながらいったところ、夕方ごろ自然に強い痛みが感じなくなったとゆう患者様もおられます。
受傷直後の痛みの強い場合は、腰部筋肉を活動的にしておきたいので、日常生活の中での行動で良いかと思います。
⑦ぎっくり腰になった時、コルセットはつけた方が良いの?
整骨院・接骨院では昔さらしなどをよく用いていましたが、さらしはその方の体系に左右されませんので、しっかり巻くと痛みの軽減に役だつことはあります。コルセットも同様です。
痛みで動くのも困難な方がコルセットをすることにより、日常生活が送れるのであればコルセットはした方が良いです。
必ず守って頂きたいのは痛み軽減後、予防の為や怖いからとコルセットをつけっぱなしの方がおられますが、それはやめた方が良いです。
コルセットをつけ寝たきりの生活を送っているわけではないので、極端に筋肉が落ちることはありませんが、コルセットに頼ってしまい本来のご自分の身体の使い方をしなくなり、長い目で見ると筋肉が落ちてしまうことはありますので(特に腹筋)積極的に外すことをお勧め致します。
重たい荷物を運ぶ時など、腰部に強い負荷が掛かる事が予想される場合などは念の為コルセットをして頂いても良いかと思います。
⑧ぎっくり腰になった時の、応急処置は?
極端な痛みの場合、熱感を伴っている場合が多いので氷水でのアイシングをお勧め致します。
氷嚢の作り方は、たっぷり氷を入れて頂いてから下1/3ぐらい水が入るぐらいが理想です。アイスパック(アイスノン)などは凍傷の恐れがありますのでご使用は控えられた方が良いかと思います。
また、タオルをかましてのアイシングの場合タオルの厚みによってはうまくアイシング出来ていない場合がございますので、極度の冷え性、血行障害、麻痺がある方は、アイシングを避けて下さい。
ぎっくり腰の場合、画期的な応急処置がない為、良い方法をお答えするのが難しいですが、上記しているように筋肉を活動的にしてゆきたいので、軽い歩行などして固まらせないようにして下さい。
歩行も出来ない状態であれば、ソファー等ではなく普段睡眠をとられている布団・ベッドで安静にして下さい。(布団を変えたばかりの方は、変える前の布団があればそちらを利用してください)
⑨ぎっくり腰になった日の夜は、お風呂は入っても良い?
結論から申しますと、安易にお答えしづらい質問になります。
ご入浴(温罨法)は熱感を伴っているかの有無になりますので、ブログ、お電話での回答は難しいです。
教科書的な回答は、熱感あり⇒アイシング→入浴なし
熱感なし⇒温罨法→入浴あり
今の季節でシャワーだけで済ませるのはちょっと無理な方は、入浴してみて痛みが和らぐ場合はそのまま入浴して頂いても大丈夫かと思います。入浴していて痛みが強くなったり、さらに動きが悪くなる場合は入浴を中断して下さい。
痛みのある部分を触っても熱感の有無が分からない場合は、非接触タイプの体温計があればそれでも確認できます。
⑩ぎっくり腰になった時のラクな寝方はある?
個人差はありますが、横向きに寝て頂くことをお勧め致します。
痛い方が上とかの決まりはございません。右が上、右が下かは楽な方で寝て下さい。その際、股関節約90° 膝関節約90°で身体を少し丸めるような寝方が良いです。
絶対的なものではございませんが、横向きから起き上がる際、右を上にしたまま起き上がった方が良い方と、左を上にして起き上がった方が良い方と別れる場合あります。起き上がりがどうしてもきつい場合試してみて下さい。
その時、両腕をうまく使いながらなるべく体幹は使わないようにして頂くと少し痛みが軽減される場合がございます。
⑪ぎっくり腰を定期的に繰り返します。ぎっくり腰を予防出来る?
ぎっくり腰は状態により起こってしまう可能性が変化します。
予防としましては、常に痛い方、座位姿勢が続く方は極力悪い状態を減らすようにして下さい。
常に悪い方は、日頃からのウォーキングやストレッチ、体幹トレーニング(特に腹筋)を心がけて下さい。ゴルフの練習場や急な草野球(冬場)などはぎっくり腰の予防の為の運動にはなりませんのでご注意下さい。
座位姿勢が続く方は、一時間おきに体勢の変化や休憩などをし腰部筋肉を活動的(激しく動かくということではありません)に動かして下さい。
寒暖差もぎっくり腰を引き起こす原因の一つになる場合もありますので、寒さ対策や汗をかいた時の対処をお願い致します。汗をかいたままインナーが濡れた状態で過ごしていると、気化熱で体温を奪ってしまいます。汗をかいたらタオル等で拭きインナーをなるべく濡らさないようにして下さい。
外的要因は変えることはできないので、対策には十分気を付けて下さい。
⑫ぎっくり腰になったらどうしたらいいの?
歩行できるようであれば、ぎっくり腰を診ることのできる専門家に行くことをお勧め致します。
上記しているように、あまり家にこもってしまうと腰部筋肉を活動的に動かすかとが少なくなってしまいます。腰部の状態をみさせてもらうことも重要ですが、外出するためには身支度や歩行などをしないといけない為に必然的に腰部筋肉を活動的に動かすことが可能になります。
また、診させていただくことにより熱感があるかどうか、言い方は悪いかもしれませんが、ぎっくり腰で済んでいるかどうか。場合によってはもっと悪いものが潜んでいる場合もあります。
電話でご質問を受けてもしっかりとした回答を出すことが困難なので、一度専門家に診てもらうことをお勧め致します。
まとめ
ぎっくり腰は、不意に起こってしまいます。ぎっくり腰にならないようにするには普段から身体のケアをしておかなければなりません。
軽いウォーキングや腹筋などが有効です。また、運動と共にストレッチも必ず行って下さい。
骨粗鬆症が進んでしまっている方は、重たい荷物を持つことにより腰部の圧迫骨折を起こす場合も少なくありません。
特徴はベッドからの起き上がりがかなりきつく、立ち上がってしまうと歩けてしまう方が多いと思われます。
骨粗鬆症の方でもし重たいものを持ってぎっくり腰のような状態になってしまいましたら、すぐにレントゲンを撮って下さい。
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