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船橋整骨院BLOG
- アルコール(お酒)は水分にはならないのか?
- 2025/06/20
最近30°cを超える日が多く熱中症でお亡くなりになる方も見られるようになりました。
熱中症対策として「水分」「塩分」「暑熱順化」などありますが、水分についてよく聞かれる「アルコール(お酒)は水分にはならないのか?」です。
ではなぜアルコールが水分にならないかを簡単にお伝えしてゆきたいと思います。
単純に言うとアルコールを飲んでもトイレに行くことが増えないようであれば水分補給になります。
ですがほとんど方はアルコールを摂取することにより尿の排泄量が増えてしまいます。飲んだ量より排泄量の方が多くなる事により結果脱水になってしまう為アルコールが水分補給にならないことになります。
腎臓の働き→重要な働きの一つに、血液中の老廃物や塩分をろ過し尿として体外に排出します。老廃物を排出して血液をきれいにすることはご存じかと思いますが、腎臓(糸球体)が老廃物をピックアップして排出しているかと思われますが、実は一旦原尿として1日約150リットル作られます。
ですが実際排出される尿は1.5ℓぐらいだと言われており、約99%が尿細管という器官で再吸収されます。
この再吸収をすることで、アミノ酸やブドウ糖などの栄養素や、塩分(ナトリウム)やカリウム、リン、マグネシウムなど、さまざまなミネラル(電解質)体内の水分量を一定に保ったり、ミネラルのバランスを調整したり、身体を弱アルカリ性の状態に保つように調整しております。
この再吸収を促進させ、尿量を減らす作用をしているのが「バソプレシン」です。
バソプレシンは脳の下垂体から血中に放出され、再吸収の調整をするホルモンです。
お酒を飲むことにより、脳が酔い本来放出されないといけないバソプレシンの放出さる量が減ると、原尿を体内に戻す作用も少なくなり飲んだアルコール量よりも多く尿(水分)を出してしまう為、結果的に脱水の状態になってしまいます。
例)1リットルのビールを飲むと1.1リットルの尿が排出される
他にもアルコールを飲むことにより脱水になる作用はございますが、簡単に言うと前述することにより脱水になってしまいます。
水分を摂りましょう!!!とよく耳にするかと思いますが、そう簡単ではなく一気に多くの水を飲んでしまうと排出量も増えてしまったり、極端すぎると水中毒※1になる事もあります。
※1 水中毒⇒水の過剰摂取により体内のナトリウム濃度が異常に低下する「低ナトリウム血症」状態のことです。症状は熱中症に近い、頭痛・めまい・吐気・筋力低下・強い倦怠感など
また、スポーツドリンクのようなものは、糖分も多く含まれており、胃腸の状態を悪くしてしまう事もあるようなので飲みすぎには気をつけた方が良いと思います。
もし、ドクターには聞けなくてちょっと迷われていることなどがありましたら、お聞きください。
お答えできる範囲でお伝えできればと思います。
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