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船橋整骨院BLOG
- 原因から予測される膝の痛み
- 2024/06/25
今回は「膝の痛み」でも、痛みから傷病を予測していこうかと思います。
膝の痛みでも、単純に内側、外側、前側など痛む場所も違うかと思いますので、おおよそ考えられる一般的な痛みを中心にお伝えしてゆきたいと思います。
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①膝の内側が痛い
②膝の外側が痛い
③膝の前側が痛い
①膝の内側が痛い
膝の内側が痛む場合、可能性として約3つあります。
1、内側半月板の炎症
2、内側側副靭帯の炎症または部分断裂
3、鵞足炎
上記したものに大きく分けられます。また、原因で分けていくと内側半月板と内側側副靭帯の痛みは転倒やスポーツの場での膝の捻じれなどが大きくかかわっていることが多いかと思います。
ラグビーやサッカーをしていて膝の外側から衝突されたりすると、内側の靱帯が急激に伸ばされ靱帯が部分的に損傷するか断裂してしまいます。また、内側の靱帯と内側半月板は部分的にくっついている為に内側靱帯に強い動揺がおこると内側半月板を引っ張ってきてしまう恐れもあるので、同時に痛めてしまう可能性もございます。
半月板とか靱帯はよく耳にすることも多いかと思いますが、3番目の鵞足炎はあまり耳にしたことがかないかと思います。
膝の内側やや前方に太ももからの筋肉が3本付着する部分があり、立ち仕事の方や一日の歩数が1万以上歩く方によくみられる、オーバーユース=使い過ぎにより痛みが出る部分を鵞足炎といいます。
炎症が強いと体重も支えられないぐらい痛む場合もございますので、患者様の中には折れていないか心配される方もおられますが何か強い衝撃がないかぎり鵞足部分が折れることは考えにくいです。
使い過ぎということであれば疲労骨折と考える方もおられますが、鵞足部分が疲労骨折することもあまり聞いたことがございません。骨折しているんではないかと思うぐらい痛んだりもしますので、よく歩かれる方で膝の内側になにか違和感を感じましたらすぐにご来院をお待ちしております。
②膝の外側が痛い
膝の内側が痛む場合可能性として約3つあります。
①外側側副靭帯損傷
②外側半月板
③ランナー膝
上記したものに大きく分けられます。また、原因で分けていくと外側半月板と外側側副靭帯の痛みは転倒やスポーツの場での膝の捻じれなどが大きくかかわっていることが多いかと思います。
ラグビーやサッカーをしていて膝の内側から衝突されたりすると、外側の靱帯が急激に伸ばされ靱帯が部分的に損傷するか断裂してしまいます。ですが、内側側から何かが衝突することは少なく、何かが衝突してきた場合反対側の脚がある為、衝突による外側側副靭帯損傷はそこまで多くはありません。
また、日本人の場合O脚のかたが多く内側の半月板に荷重がかかる事も多い為、外側半月板のすり減りが多くみられる方は多くはありません。
膝の外側部が痛い場合、使い過ぎ=オーバーユースによる痛みで、膝蓋骨の上方、外側やや前方部分に痛みがある場合は、ランナー膝と思われます。
ランナー膝と名前がつくぐらいなので、よく走っておられる方に起こりやすい痛みです。
臀部の大きな筋肉、大殿筋と股関節前方外側にある大腿筋膜張筋が腸脛靭帯となり膝の外側に付着します。その腸脛靭帯が大腿部の膝の上側で擦れ炎症を起こすものをランナー膝とゆいます。
ランナー膝も脚をあまりよく使われない方は痛む場所ではありません。また、捻じれや衝突による痛みの出方ではありませんので、患者様が日頃何をされているかにより何が悪いかがある程度予測できます。
③膝の前側が痛い
大きく分けると約3つあります。
1、半月板の炎症
2、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
3、成長痛(オスグッド・シュラッター病)
「転倒して膝を付いた」などの打撲的なものを抜くと、膝の前側の痛みの場合上記3つになるかと思います。
半月板の炎症が起こって来ると、膝蓋骨の下方に腫れが出る場合がございます。
半月板の存在している場所は、大腿部と下腿部に挟まれている状態になってます。大腿部と下腿部の間が、膝蓋骨の下端部分になり膝のどこが悪いか視診や触診する場合の目安になる部分です。
半月板損傷や炎症がある場合、膝蓋骨下端に腫れの出る場合があります。
※半月板の損傷・炎症の確認は簡単ではございませんので、目安程度にして下さい。
膝蓋腱炎とは、身体の筋肉の中でも大きくてパワーも出せる太ももの筋肉を大腿四頭筋といい大腿四頭筋が腱に変わっているところを膝蓋腱とゆいます。大腿四頭筋の腱の中に膝蓋骨(膝のお皿)がありその下方に膝蓋腱がございます。
スポーツの場で脚をよく使う競技の方やジャンプをよくする競技の方によく膝蓋腱炎は起きます。別名ジャンパー膝と呼ばれることもございます。
膝蓋骨(膝のお皿)の下の部分を押してみた時に圧痛があった場合、膝蓋腱炎の可能性が高いです。
この傷病も、使い過ぎ=オーバーユースによるものが原因になります。
そして、区別していかないといけないのが膝蓋腱よりもちょっと下に圧痛や膨らみ(腫れ)みたいなものがあった場合、成長痛などとも聞かれるオスグッド・シュラッター病です。
膝蓋腱=大腿四頭筋の付着部は脚の下の骨、脛骨の脛骨粗面といわれる場所にくっつきます。大腿四頭筋を過度に使うと四頭筋の付着部には常に牽引力が掛かり炎症を起こしてしまいます。
成長期の場合、その部分から骨が成長していく為に牽引力によりすこしずつでっぱって来てしまい、痛みとなるとオスグッド・シュラッターと診断されます。
中にはでっぱって来ていても痛みを伴わない方もいたり、牽引力が強すぎて剥離骨折を起こしてしまう場合もございます。
私の経験で女子高生が剥離骨折までしてしまう子もおりましたので、あまりにも激しい運動は気を付けていかないといけませんね。
私たちの身体は、使い過ぎ=オーバーユースにより痛みが出ることは多くございます。どちらかというと使い過ぎによる痛みの方が多いかもしれません。
よく聞いたことがある傷病名としては、「腱鞘炎」「野球肘」「テニス肘」などはよく聞いたことがあるかと思います。
日常的に多く使われている部位、負担の掛かっている部位には上記のような有名な名前はついていなくても、炎症を起こしてしまえば痛みになる事は多くあります。様々な場所でそれは起こる可能性がございます。特に筋肉の付着部(筋肉が腱となり骨にくっ付いているところ)には炎症が起きやすいです。
野球肘、テニス肘は前腕の屈筋群と伸筋群の付着部にあたるところの痛みです。
膝の痛みだけでなく、身体中どこでも使い過ぎによる痛みはあります。また、使っていないようでよく使われている場所もございます。その使い過ぎが筋肉的な問題であればそこまで悪くはならないのですが、筋肉の緊張により関節に負担をかけることにより、半月板のような軟骨をする減らしたり、半月板のようなクッション役の軟骨ではない、軟骨を摩耗させるなどの過度な負担を変形を進行させますので、日頃からのケアをお願い致します。
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