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船橋整骨院BLOG
- 膝の手術の種類と内容
- 2026/05/21
今回は膝の手術について私の偏見で代表的なものを簡単にお伝えできればと思っております。
なるべくわかりやすい言葉でお伝えしたいと思っておりますが、分かりにくいようであればご了承下さい。
膝の手術で多いものの一つが、変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術 です。
これは主に高齢者に行われる手術で、長年の負担によって膝の軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかることで強い痛みや変形が生じた場合に適応となります。
特に日本では0脚変形を伴う内側型変形性膝関節症が非常に多く、歩行時痛や階段下降時の痛み、立ち上がり困難などが典型的な症状です。多くの方は正座やしゃがみこむような膝を深く屈曲させることが困難です。
診断では、まず問診が非常に重要になります。痛みがいつから始まったのか、歩行距離はどの程度か、夜間痛があるのか、膝が腫れるのか、膝崩れを起こすのかなどを確認します。
膝の可動域、腫脹、熱感、靭帯の安定性、大腿四頭筋の筋力低下などを確認します。特に大腿四頭筋の萎縮は膝関節症と深く関連しており、痛みの軽減や日常生活の回復にも大きく影響します。
画像診断ではレントゲン検査が基本となります。レントゲンでは関節裂隙の狭小化、骨棘形成、骨硬化、O脚変形などを確認し、Kellgren-Lawrence分類という重症度分類が用いられることが多いです。
さらにMRIでは半月板損傷や靭帯損傷、軟骨損傷、骨髄浮腫などを詳細に評価することができ、特に比較的若い患者ではMRI所見が手術方法の決定に大きく関与します。
人工膝関節全置換術では、膝関節全体を丸ごと取り替えるわけではありません。
実際には、大腿骨の表面、脛骨の表面、その部分に金属とポリエチレン製の人工関節を設置します。「軟骨が失われた関節表面を人工物で再建する」という考え方です。現在ではナビゲーションシステム支援手術も導入され、骨切り角度やアライメント精度が向上しています。
術後の経過としては、以前は長期間安静にする考え方が一般的でしたが、現在は早期離床が基本で早期回復プログラムが普及し、術翌日から立位や歩行練習を開始する施設も増えているようです。
もちろん、人それぞれの術後の経過状況だとは思いますが、数十年前よりは術後の経過が良いようです。
術後早期は疼痛、腫脹、熱感が強く出現しますが、この時期から膝を伸ばす練習や曲げる訓練、大腿四頭筋の収縮練習を行うようです。
膝は特に「伸びなくなる」ことが機能障害に直結するため、伸展可動域の確保は非常に重視されます。
術後1~3か月頃になると、歩行能力は徐々に改善し、杖歩行や階段昇降練習へ進んでいきます。
ただし、患者さんの多くは「痛みは減ったが違和感がある」「膝が熱を持つ」「正座は難しい」といった感覚はあるようです。
患者様と話をしていると、手術をすれば元のように戻るような思いをしておられる方も一定数おられますが、人工関節は正常な膝とは異なるため、完全に元通りになるわけではありません。
しかし、重度の変形による強い疼痛から解放され、日常生活能力が大きく改善する例が多く見られます。
人工膝関節置換術が疼痛軽減、歩行能力改善、QOL向上に有効であることが示されており、エビデンスレベルの高い標準治療として位置づいてています。
一方で、膝全体ではなく「一部分だけ」が傷んでいる場合には、単顆型人工膝関節置換術(UKA)が選択されることがあります。
これは主に内側だけがとか部分的に摩耗しているような患者に行われ、傷が小さく、術後回復が比較的早いという特徴があります。
膝の正常組織を多く残せるため、より自然な感覚が残りやすいとされています。
しかし、適応が限定されることや、長期的には再手術率がやや高いという報告もあります。
比較的若年で活動性の高い患者では、高位脛骨骨切り術(HTO)が行われることがあります。これは〇脚変形によって膝の内側に集中している荷重を、外側へ分散させる手術です。
脛骨を切り、骨を楔状に開いてプレート固定することで、荷重軸を修正します。人工関節とは異なり、自分の関節を温存できる点が特徴で、スポーツ復帰を目指す患者にも選択されます。ただし、骨癒合まで時間が必要であり、リハビリには一定期間を要するようです。
スポーツ外傷で代表的なのが前十字靭帯(ACL)損傷です。ACLは膝中央に存在し、脛骨が前方へずれることや回旋不安定性を防ぐ重要な靭帯です。
サッカーやバスケットボール、スキーなどで受傷することが多く、損傷すると方向転換時に膝崩れが起こります。診断ではランチマンテストとピボットシフトテストなどの徒手検査が行われ、MRIで断裂を確認します。
ACL 再建術では、半腱様筋腱や膝蓋腱などの自家腱を採取し、新しい靭帯として再建します。
関節鏡を用いて骨にトンネルを作り、その中に移植腱を通して固定する方法が一般的です。
術後は単に時間が経過すればスポーツ復帰できるわけではなく、筋力左右差、ジャンプ能力、神経筋制御などを詳細に評価しながら段階的に復帰を進めます。
近年の研究では、復帰を急ぎすぎると再断裂率が高まることが示されており、術後9か月以降まで競技復帰を遅らせた方が安全という報告もあります。
強い衝撃、激しい運動をしていなくても、徐々に摩耗し悪くなってしまうのが半月板です。
半月板は膝のクッションの役割を担っていますが、加齢やスポーツ外傷によって損傷します。
半月板の膝関節の手術は、昔は単純に「悪いところを切る」という感じのところもあったような気がしますが、現在では、膝のどの組織が傷んでいるのか、どの程度まで損傷や変形が進行しているのか、さらに年齢や活動量、筋力、仕事やスポーツへの復帰希望などを総合的に評価したうえで術式が選択されているようです。
現在の整形外科では、画像診断やリハビリテーション医学、運動学の発展によって、単に痛みを軽減するだけではなく、「歩けること」「階段が昇れること」「生活の質を維持すること」が重要視されるようになっています。
以上のような膝関節の手術が代表的なものですが、そもそも手術をしない考えの患者様も多くおられますと思いますので、もし手術をお考えではないのであれば、手術以外のアプローチをして痛み軽減につなげていかなくてはいけないと思います。
そのアプローチにも様々あるかと思いますが、当院では良く原因が分からないような痛みや、日頃から歩数の多い患者様への施術プランなど多くございますので、長年お悩みの方は是非ご来院ください。
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