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船橋整骨院BLOG
- 膝の痛み 「半月板損傷」
- 2023/01/30
前回のブログで膝の痛みには、8つあると申しましたが今回は「半月板損傷」について簡単にご説明していきたいと思います。
②半月板損傷
半月板とは、膝関節を構成する軟骨で大腿部の骨(大腿骨)とふくらはぎの骨(脛骨)の間にあり、この2つの骨が直接ぶつからないようにクッションの役割と隙間を埋める役割をしている軟骨です。
膝関節には体重が掛かりやすく、歩行をしているだけでも体重の2~3倍、階段を駆け下りたりすると体重の6~8倍掛かっているとの文献もございます
半月板損傷には変形性膝関節症とは違い極端な好発年齢はなく、若年層ではスポーツ外傷として転倒や激突などにより損傷する場合が多くみられます。また、高齢者の方の場合は長期間クッションの役割をしてきたために摩耗し薄くなっている場合やガサガサになっていて動かすと痛いなどの症状が多く、全年齢層で起こる損傷の一つです。
また、割けたりした軟骨は骨折のように固定しておけばくっ付くようなものではなく、ほぼほぼ修復能力はなく再生は難しいと考えられております。
膝の軟骨再生で患者様がよくグルコサミンやコンドロイチンを飲めば効果があると思われて、月々結構な金額のサプリメントをご購入されてる方がいらっしゃいますが、経口薬として摂取したものに関しては効果の差は微小という結果に終わっており、効果の信頼性は薄いと考えられております。
しかし、サプリメントを飲んで痛みが改善したという方もいらっしゃいます。
「病は気から」ではないですが、効果のない成分で作られた偽薬を、効果があると信じて飲むことにより本当に効果を感じることがあり、多くは心理的作用によるものだと考えられている文献もございます。「プラセボ効果」と思われます。
関節内に直接ヒアルロン酸などの注射を打つ場合もありますが、炎症を止める効果はございますが軟骨を再生させるものではございません。また、手術という場合もございますが、ほとんどの場合内視鏡手術で軟骨の縫合ももしくは軟骨除去手術になります。
あと数年するとIPS細胞などや培養などにより半月板再生手術なども行われるかもしれませんが、そうなるとまた膝の痛みで悩まれる方が少なくなるかもしれません。
半月板などを摩耗させないように普段から太もものトレーニングやひざ周りの筋肉のケアは良くしてください。
マラソンランナーが膝の痛み無く40Kmも走れるのは脚の筋肉がしっかりしている為膝関節にかかる衝撃を筋肉が分散させてくれるためです。
トレーニングも大切ですがケアもしっかり行って下さい。
靱帯損傷や膝のお皿の下の痛み、膝の内側の痛みなどがある方は当院までご来院ください。
よろしくお願いいたします。
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