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船橋整骨院BLOG
- 佐々木朗希選手のインピンジメント症候群とは
- 2025/05/31
今回は、元ロッテの投手で現在大谷翔平選手とチームメイトになった佐々木朗希選手がなってしまったという「インピンジメント症候群」についてお伝えしてゆきたいと思います。
肩の痛みですぐに思いつくのは、四十肩・五十肩と呼ばれる「肩関節周囲炎」ではないでしょうか。
四十肩・五十肩は今回お伝えする「インピンジメント症候群」と同じような痛みがあり鑑別診断をしていかなくてはいけない病態です。
他にも同様な痛みを伴う病態として、「腱板断裂」や「石灰沈着性腱板炎」などがございます。
インピンジメント症候群は挟み込みや衝突という意味があり、肩にある腱板や滑液包が投球動作のように腕を高く上げることにより肩峰や烏口肩峰靭帯に挟まれることにより、徐々に炎症や筋肉が摩耗され痛みを誘発させてしまいます。
この状態を続けていると、腱板断裂に移行してしまう方もおられます。
腕を高く上げたり、後ろに伸ばしたりすることにより痛みが発生します。夜間痛(夜寝ているとズキズキ痛む)なども出現します。
野球の投手やテニスプレイヤー、バレーボールの選手の方々に多くみられます。
今回のテーマのインピンジメント症候群にも骨の変形がかかわっている場合もあり、肩甲骨の肩峰と呼ばれる場所に変形が起こってしまい、より腱板や滑液包を挟めてしまうことになります。
今回の佐々木朗希選手の場合、保存療法(手術しないこと)とのことでしたので切れてはいないようですね。切れてしまうと自然にはくっつかないので手術の対応になるかと思います。
野球選手でスピードを持ち味としている投手が肩の手術となるとちょっと術後はあまり大きな期待はできないような気がします。
佐々木朗希選手には日本代表選手になれるくらいのポテンシャルはあると思うので、今回は良かったのかと思います。
ですが、テレビやネットなどでもちょこちょこと出てくる大事にされ過ぎですとか、身体ができていないとか言われておりますが、シーズン始まりの早い時期、しかも投球数を管理されているメジャーで出てしまうのはちょっと投げ方、肩の作り方、ケアの仕方何か変えていかないと、今後が心配ですね。
治療やリハビリもことなります。
手術・・・腱板断裂(若年層や強い痛みを伴う場合)、腱板が断裂していても痛みを伴わない方もおられます。
注射での処置・・・石灰沈着性腱板炎、石灰を注射器で吸引する場合やステロイドなどの炎症を止める注射をする場合などがあるようです。保存療法で様子を見ることも多いようです。
保存療法・・・四十肩・五十肩、インピンジメント症候群などは保存療法、インピンジメント症候群はステロイド注射での治療もあります。
肩の痛みは、同じような痛み方をしますが可動域が制限されていることや痛みの出現するポイントなどにより病態が変わりますので、腕が上がらないイコール四十肩・五十肩とは思わないようにして下さい。
ですが、痛みの伴う腱板断裂、若年層の方の腱板断裂以外は極端な施術の違いはないので、あきらめず治療して下さい。
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