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船橋整骨院BLOG

しびれ(痺れ)についての11の質問
2024/03/26
今回は「痺れ(しびれ)」についてよく質問されることについて、説明してゆきたいと思います。

痺れと聞くとまず、正座をしているとじわじわと膝から下の部分の感覚がなくなったり、触られると神経を直接触られているようなうまく表現できない感覚にあった方は多くいらっしゃると思います。

私たちの学生時代は体罰が多くみられる時代でしたので、何時間も正座させられ立てなくなってしまっている友人も多くみました。

シビレの中にも、非常に怖い痺れから一時的な痺れまで様々ありますので痺れの出方には注意して下さい。


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・手がしびれるのですが、なにが原因でしょうか?

・足にしびれがあるのですが、どんな原因がありますか?

・お尻がしびれます。腰痛と関係がありますか?

・いつも右腕(左腕)がしびれています。

・朝起きたら手がしびれています。病院にかかったほうが良いでしょうか?

・手の指がしびれます。

・足が常に痺れた感じがします。

・歩いていると片足がしびれてきます。原因はなんでしょうか。

・手の痺れや足の痺れに効くツボ、マッサージなどはありますか?

・糖尿病でも手足がしびれると聞いたのですが。

・手足が痺れるのはストレスと関係があると聞いたのですが...?



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手がしびれるのですが、なにが原因でしょうか?



手がしびれる原因には4つあり「脊椎」「末梢神経」「脳」「内科的疾患」が考えられます。


「脊髄」が原因の場合

①頸椎椎間板ヘルニア・・・30代から50代に多く45歳ぐらいに好発されているとの報告もあります。

頸椎の第3~第6番目付近に多くみられます。

頸椎症状と神経症状があり頸椎症状は頚部付近の筋肉が緊張し頭痛や方の痛み背中の痛みなどを伴います。
             
神経症状は神経が圧迫されている支配領域に痛みやシビレなどの症状が起こります。神経圧迫の場所により下肢に痛み痺れが出ることもあります。

頸椎椎間板ヘルニアだからといって必ず激痛かというとそうでないことも多くシビレとコリを感じる方もおられます
        

②頸椎脊柱管狭窄症・・・50代から80代に多くみられます。頚部脊柱管狭窄症も第3~第6番目付近に多くみられます。

シビレや脱力感など腕にシビレが特徴的にみられます。肘から手のひらにシビレがよく出ます。

首から背中周りの筋肉が持続的に緊張し凝り感や倦怠感を訴える方も多いです。

頚部周辺の筋緊張を弛めていくことにより痛みや痺れが軽減することも多いです


③後縦靭帯骨化症・・・ 指定難病69にもなっている病気なので治すというよりは、様々な手術方法で神経の保護や硬化した靱帯の除去などで痛みや痺れを軽減させる方法になります。

原因は複数の要因が関与しており、その中には、遺伝子的要因・性ホルモンの異常・カルシウムやビタミンDの代謝異常、糖尿病・肥満傾向などが報告されている様です。また、局所のストレスや椎間板の脱出なども考えられているようですが、特定はされていないようです。

家系からの遺伝子の関連が有力視されているようです。


④変形性頚椎症・・・  首の骨とゆわれる部分は背骨の中で上か7個までを頸椎と呼びます。一つ一つの骨は椎間板と椎間関節で連結されており、椎間板は加齢とともに減少してきます。そうすることにより、連結の支持性が低下し、それに伴い刺激を受けた骨に骨棘と呼ばれる変形が起き神経を圧迫します

この病気は加齢が大きな要因になっていると思われます。

症状は、肩こりや頚部周辺の痛み背部痛上肢や前腕の感覚障害などがあげられます。手の細かな作業がしにくくなります。



「末梢神経」が原因の場合


①胸郭出口症候群・・・鎖骨付近のある腕神経叢という神経の束を首からの筋肉や胸から肩甲骨に付着する筋肉によって絞扼され、頚部や肩、上腕部に痛みや痺れを伴うものです。

なで肩の女性や重いものを運ぶような方、重いリュックサックを持つような方に比較的出やすい傷病なので思い当たる方はご注意下さい。
           
同様の症状が出やすい病名としては頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、肘部管症候群、脊髄空洞症、腕神経叢腫瘍、脊髄腫瘍などがあります。


②肘部管症候群・・・ 肘の内側、骨と靱帯で形成されている、トンネルがありその中を尺骨神経が通過します。このトンネルに常に刺激を受けることで起こります。

様々な原因で起こる可能性があります。スポーツでは野球や柔道に多くみられます。また、子供の頃の骨折の影響による肘の変形などがあげられます。加齢性による変形も原因になるといわれております。 


③手根管症候群・・・ この病気も様々な原因がございます。重労働、骨折、スポーツ、また内科的な要因としまして、妊娠、出産、女性の更年期によるホルモン分泌異常などがございます。

重労働やスポーツなどは手の使い過ぎによる外的な要因になります。また、女性ホルモンの分泌低下することにより、腱や関節に炎症が起こり腱や関節の
周りにある滑膜という組織が厚くなり、手根管という限られた空間を狭めてしまい、手根管の中にある正中神経が圧迫され示指や中指、親指にシビレや痛みがでます。

治療には、固定などをし安静を保つか注射などがございます。安静や固定などをしても良くならない場合、手術の必要もあるかもしれません。進行てくると、手でやるOKサインが困難になり、細かい作業やボタンかけなどがしづらくなります。


「脳」が原因の場合


 脳内で出血や梗塞が起こることにより、神経が障害され手足に痺れが出現します。

脳卒中の初期症状  

・呂律が回らない

・言葉や人の名前が出てこない

・片側の手や足に力が入らない

・片足をひきずっている

・顔面の左右どちらかに麻痺が起こる(食べ物をこぼしてしまう)

・バットでなぐられたような突然の激しい頭痛
          
・片目が見えない、視野が欠ける、物が二重に見える
          
・急なめまい、真っすぐ歩けない



「内科的疾患」が原因の場合


糖尿病性神経障害やビタミンの欠乏が考えられます。

ビタミン欠乏については、ビタミンB1やビタミンB12が神経の機能に関連しており、それぞれ欠乏すると貧血や脳・末梢神経の機能低下により、しびれや認知機能の低下が起こるとされています。




足にしびれがあるのですが、どんな原因がありますか?


足のしびれも手のしびれと同じく、「脊椎」「末梢神経」「脳」「内科的疾患」といった原因が考えられます。

「脊椎」が原因の場合


腰の病気が原因であることが多く、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などが考えられます。腰の場合しびれや痛み、麻痺などは下半身だけに症状が出ます。

背骨は基本的には頸椎・胸椎・腰椎同じ形態をしているので負荷のかかる場所に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが起こります。腰椎すべり症は成長期に激しいスポーツなどをすることにより、腰椎分離症を起こしている方が腰椎すべり症を起こしてしまうことも多く、「腰椎分離すべり症」などと診断される方もおられます。

上記疾患には共通して、坐骨神経痛や下肢のしびれ、麻痺などが生じます。

頸椎と同様に年齢により発症する病気にかたよりもあります。


「末梢神経」が原因の場合


正座を長時間していると下肢の神経や血管が圧迫され障害を起こしてしまう為に、脳に異常が起こっているという信号が痺れにあたります。

感じ的には、ジワジワやピリピリ、チクチクするといったような表現をされる方が多いかと思います。


一過性のものが多いかと思いますが、あまりにも長時間頑張りすぎると「下肢静脈血栓症」「下肢コンパートメント症候群」「筋肉の壊死」などすぐには回復しないものにもなってしまいます。

筋肉が壊死してしまうと、筋線維からミオグロビンがけ血管内に流れてしまい腎臓や肝臓を傷つけてしまう場合もございますので、あまり長時間正座をすることは止めましょう。

「茶道の先生が長時間正座をしていても何の異常の来さないのに私は長時間正座が出来ない」と相談を受けたことがあるのですが、人により筋肉量や体重、正座をした時の体重の掛かり場所などにより神経や血管が圧迫される場合が異なりますので、正座が長時間できない方の個人差はあるかと思います。


また、閉塞性動脈硬化症なども考えられます。閉塞性動脈硬化症は脚の血管の動脈硬化が進み血流の流れが悪くなることにより、歩行時の痛みや痺れ、冷えなどの症状が現れます。進行が進むと安静時にも同様の症状を引き起こす場合もございます。

気を付けて頂きたいのが、立っていたり歩いていると症状が出ることから、同じような症状を起こす脊柱管狭窄症と間違われることがある病気の一つです



いつも右腕(左腕)がしびれています。


腕のしびれの場合、頚椎椎間板ヘルニアなどの頚椎の傷病や鎖骨下で起こる胸郭出口症候群といった末梢神経による、症状が多いかと思います。

腕を上げていると痺れてくる場合、胸郭出口症候群が疑われます。この場合筋肉のケアや、リハビリで痛みや痺れは消失することが多いです。

痺れの原因は様々ございますが、多くの場合片側のみに出ることが多いです。四十肩・五十肩なども両側にでるよりも片側に出ることの方がおおいです。


朝起きたら手がしびれています。病院にかかったほうが良いでしょうか?

早朝時の手のしびれは、寝ているときに腕が圧迫されて起こることが多いです。本来寝返り動作を多くして頂きたいのですが、寝ている間に気を付けることはできない為に、寝返りが少なく長時間同じ姿勢で寝ている場合に起こりやすく、泥酔状態で就寝や、最近よく聞くことが多いのが犬や猫と一緒に寝ている方などは、寝返りも出来ない状態で就寝さてている為間同一姿勢が長時間続くと圧迫されてしまっている神経の支配領域では痺れが出てしまう場合もございます。

腕を頭や体の下に敷いて寝てしまった場合などにも、神経が圧迫されて寝起きに症状が出現することがあります。腕枕などをしていると結構な確率で痺れが出現することが多いです。寝るときの姿勢や環境を見直し、筋緊張の強い場所などの筋肉ケアをしても変化のない場合、起床後しばらくしても症状が落ちつかない場合、悪化傾向にある場合などは、頚椎椎間板ヘルニアなどの首の病気が疑われますのでレントゲンやMRIなどの画像診断を受けられることをお勧めいたします。

しびれだけでなく、指の力が入らない、頭痛、めまい、吐き気、ろれつが回らないといった症状がある場合は要注意で、脳梗塞など脳の病気の可能性もありますので、早めに病院を受診しましょう。


手の指がしびれます。


手のしびれの原因は、頸椎(首)が原因の場合と、頸椎から出てきた神経が指先に行くまでの通り道で圧迫され痺れる場合との二通りが考えられます。手の指はおおよそ親指・人差指、中指、薬指・小指でそれぞれ異なる神経が通ている為、どの指がしびれるかで、ある程度どの通り道で圧迫されているか予測することができます。

また、手の麻痺も伴っていた場合困難な動きによりどの神経に障害があるかもおおよそ予測が立てられます。

親指から中指にかけての症状では、頚椎の6・7番目の神経が関係していることが多く、「頸椎椎間板ヘルニア」や「頚椎症性脊髄症・神経根症」などの傷病が疑われます。

手の痺れの場合、頸椎の障害が疑われることが多いですが、手先までの通り道にはいくつか狭窄(狭く)なりやすい部分もあり、肘部管や前腕部の筋肉に緊張により痺れる場合、薬指や小指側の痺れ、よく聞くことも多い手根管症候群でも同様に親指から中指にかけて症状が出現し、握力が落ちる、親指の付け根が痩せてきたり、親指と人差し指で物をつまむ動作がうまくできなくなる、OKサインが上手くできなくなるといった症状が出現します。


足が常に痺れた感じがします。


痺れのタイミングも関係してきます。

座っていると・・・  歩くと・・・  立っていると・・・  寝ると・・・

など、しびれのタイミングによりどこが悪いかのおおよその予測も立てられますが、何をしていても常に痺れる方は予測をたてたてづらいです。腰が原因といわれることも多いかと思いますが、臀部から下肢の筋緊張を取り除いてあげればとれる場合も多いです。

悪化傾向にある場合や、尿意が感じにくい、脚に力が入らないなどの状態の場合、早めの治療が必要な場合もありますので早急にご相談下さい。


歩いていると片足がしびれてきます。原因はなんでしょうか。


大きく分けて2つあります。

1つは高齢者の方に多くみられる「腰部脊柱管狭窄症」です。

症状としてはある一定の距離を歩くと痛みや痺れで歩けなくなるので座ったりすることによりまた一定の距離は歩けるといった症状を間欠性破行といいます。絶対ではないですが、歩ける距離が短い方ほど状態が悪い場合が多いです。

スーパーなどでの買い物カートを押してると歩ける方が多いのも「腰部脊柱管狭窄症」の特徴です。

この病態は、腰部で神経を圧迫していることにより起こります。


もう1つは、「閉塞性動脈硬化症」です



主に手や足の動脈に起こる動脈硬化で、末梢動脈疾患とも呼ばれます。特に50歳以上の男性に多く、肥満・高血圧・糖尿病・喫煙などが原因といわれています。

大腿部や足関節部分で触診による確認はできますが、確定診断には血管造影検査を行う必要があります。

症状にも段階があり、初期症状としては、手足が冷たくしびれたり青白くなったりします。

間欠性破行(かんけつせいはこう)が現れ、一定距離を歩くとふくらはぎの筋肉が痛くなるなどの症状が出ます。

さらに悪化すると、安静にしているときでも足や手が痛むようになります。

最終的には、手足に潰瘍ができて壊死します。

最終段階までほっておく方は少ないかと思われますが、間欠性跛行まではよくある症状なので、腰部脊柱管狭窄症との鑑別が必要だと思われます。



お尻がしびれます。腰痛と関係がありますか?


坐骨神経痛はよく聞かれる症状だとは思いますが、坐骨神経は臀部にあり、腰部から出てきた神経は臀部を通り、大腿部、下腿部に行きます。

その為、「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」の症状は臀部にも起こりますので、腰部との関係は強いかと思います。

腰部と関係ないものとしましては、臀部にある坐骨神経の上方部にある梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫することが多くこの場合は「梨状筋症候群」といわれますので、腰部とは関係なくなりますが、臀部と腰部の動きの関連性は強く単独で梨状筋が緊張するというよりは、腰部から臀部の筋肉の緊張により梨状筋症候群になる事が多いかと思います。

また、文献によりますと約10%の方に梨状筋と坐骨神経の解剖学的な関係に破格があり、坐骨神経の一部が梨状筋の間を通過するなどの方もいるようで
その様な方々は、梨状筋の緊張度合いに大きく左右されてしまうようです。


手の痺れや足の痺れに効くツボ、マッサージなどはありますか?


痺れの場合、筋肉の緊張により血行が悪くなったりすることで痺れを起こす場合も多くありますので、その場合指圧やマッサージは有効だと思います。また、「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」と診断されたかたでも、筋肉の緊張をとることにより症状の軽減や消失することも多く、症状が強いからといってすぐに手術をすることはお勧めしません。

やり方も非常に重要な為、強いマッサージやゆがみ矯正などもお勧めしません。

当院に通院して頂いた場合ですが、初診の症状を10とした時、3ヶ月通院しても悪化傾向にある場合や症状が10そのままの場合、生活も困難であれば手術を検討することも必要かと思います。

安易に手術をすることはお勧め致しません。



糖尿病でも手足がしびれると聞いたのですが


糖尿病と診断されてから年数が経過している方や、ある程度進行している方は神経の働きが悪くなり、手足の感覚が鈍くなったりシビレといった症状が出る方もおられます。

「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」の場合、左右片側に出ることが多いですが、糖尿病の場合、両手、両足に左右同じぐらいの強さで出ることが多く、手足の冷えなどを訴える方もおられます。

糖尿病が進行すると、逆にしびれや感覚の鈍さを感じることもあり、怪我ややけどに気づきにくく循環が悪い為治癒までの時間もかかり重症化する方もおられます。



手足が痺れるのはストレスと関係があると聞いたのですが...?


ストレスと病との関係性は大きければ大きいほど様々な影響を起こすといわれております。過剰なストレスは「自律神経失調症」を誘発しその症状としてシビレなどがございます。

自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」からなり、それぞれがバランスよく働くことで身体のあらゆる機能を正常に保つ役割をしていますが、過剰なストレスはそんな自律神経の機能を低下させ、手足の痺れや頭痛、冷え、火照り、めまい、耳鳴りなど様々な不調を生じさせます。

よく眠れないと相談を受けることがありますが、全身の筋緊張をほぐしてあげるだけでよく眠れる方も多くいらっしゃいます。睡眠の導入の際携帯電話や運動をすると交感神経優位になり寝つきが悪くなるとも言われておりますので、副交感神経を優位にさせるためにも寝る前に活動的なことをするのは控えたほうが良いと思います。

いうのは簡単ですが、ストレスをなくすのはそう簡単にできることではないので、リラクゼーション的に当院を利用して頂けると幸いです。

リラクゼーションでのご来院の場合30分以上のコースをお勧め致します。